BMW7シリーズ2015と2016を比較:新型7シリーズはこれまでと何が違う?画像でスタイリングも比較

今年6月に発表された新型7シリーズ。その概要については以前の記事でお伝えしたが、実際に2015年モデルの7シリーズと比較するとどう違うのだろう。その外観や性能について、違いを比べてみたい。
主な違い
- エクステリアもインテリアも、大きな違いはなく、細部に変化が散りばめられている
- 印象としては、全体的により上品で、優雅なものに
- V型12気筒エンジンモデルなどがなくなる一方、PHVモデルが登場
※白色が2015年モデル
エクステリア
6代目となる2016年モデルの7シリーズは、前から一目見るだけではその違いがあまり分からず、2015年モデルと同じように見えてしまう。実際、バンパーの細かい部分やランプのちょっとした形など、よくよく見なければ分からないかもしれない。しかし、逆に言うと、細部の変化によって新型7シリーズはよりお洒落になっている。
例えば、前輪の後ろ側から前方のドアにかけて造られた、色つき(通常はシルバー)の装飾部分。小さな違いだが、これによって車体に一つのアクセントがついているといえる。
横から見ると、もう少しその変化ぶりが分かるかもしれない。ヘッドランプの長さや車体前方の流れるようなスタイリングなど、全体的に新型モデルの方が滑らかで優雅な印象を受けるデザインとなっているのだ。
- 車体前方のスタイリング
- 車体後方のスタイリング
- 横から見たスタイリング
インテリア
エクステリアと同様、インテリアも2015年モデルと比較して大幅な変更がなく、細かい点が変更された程度の違いしか見えない。
違いで最も目立つのは中央のディスプレイスクリーンだろう。2015年モデルはダッシュボードと一体化したような形であったが、新型7シリーズではダッシュボードから自立したような形で装備されている。他の部分も全体的に洗練された、よりラグジュアリー感のある印象になっている。しかし、実用性などを考えると、あまり画期的な変化はないかもしれない。ステアリングホイール、中央の収納スペースなどが少しずつ変わっている程度である。
- フロントシート(※上の写真が新型7シリーズ)
- リアシート(※上の写真が新型7シリーズ)
性能
ラインアップはガソリン・ディーゼル・PHVの主に3種類がある。しかし、現時点で日本で販売されているのは740シリーズ(740i,740Li)と750シリーズ(750i,750Li)しかない。740iに関しては後輪駆動方式を採用しており、3.0リッターターボチャージャー付き6気筒エンジンで320馬力のパワーを生み出す。一方、750iは4.4リッターターボチャージャー付きV型8気筒エンジンを搭載している。こちらは445馬力のパワーを生み出す。
2015年モデルまではV型12気筒エンジンの760iなども存在していたが、今回はそうしたパワー抜群のモデルがないのに対してPHVの740eが存在している。日本での導入時期は未定だが、燃費は47.6km/Lとさすがの数値である。
装備と技術
2015年モデルでも、7シリーズはラグジュアリーカーとしてドライバー(購入者)が欲しがるものをほとんど取り入れて造られていた。しかし、モデルチェンジにあたって中身に何の進歩もないのでは示しがつかない。新型7シリーズはさらなるモデルの改良を行ってきた。例えば、リアオンリー・エアサスペンションから2アクスル・エアサスペンションに変えることで、さらなる乗り心地の快適さを追求している。
もっと分かりやすく、画期的な違いといえば、ジェスチャーコントロールシステムだ。どこかに触れることなく、3Dセンサーを使ってドライバーのジェスチャーを読み取って装備を機能させ、ドライバーの希望をかなえてくれる。例えば、音量の上げ下げや流している曲の変更などが可能だ。
その他にも、リモート・コントロール・パーキングなどの先進的な技術が取り入れられている。