2016年 新型BMW 7シリーズ – 見逃せない5つの魅力
24 1月, 2016
日本ではファミリーを中心に根強いニーズがある7人乗り。現在のBMWのラインナップにある7人乗りは、X5と2シリーズのグランツアラーの2モデルのみである。そこで今回は、この2種類のサイズや燃費、走り、中古車情報をご紹介したい。
BMWラインナップでは屈指の大きさを誇るクロスオーバー、X5。3列シート7人乗りはオプションであり、xDrive50iグレードを選ぶと7人乗りを選ぶことができる。高級感のあるインテリアを備えており、車内にいる時のラグジュアリー感は流石。背の高いフォルムも手伝って頭上は広々としているが、3列シートにすると、2列目や3列目はやや狭い。大人が座っても極端に窮屈ということはないが、長時間の移動はやや疲れるだろう。
その最大の魅力は、何といってもBMWらしい力強くもスポーティーな走りだ。ボディは大きいものの、その大きさを感じさせない軽快さ。それでいて安定感があり、カーブを曲がっても左右に振られる感覚はほとんどない。イメージした通りの軌道で走り抜けることができるため、運転していても楽しい。
X5は2000年のデビュー後、2度のモデルチェンジを経ているため、中古車で購入する場合は何代目のモデルかをチェックしてほしい。2000年~2007年の初代、2007年~2013年の2代目、2013年~の3代目とモデルチェンジを経るごとにボディサイズが拡大しており、車内の居住性も改善している。また3代目はフェイスデザインも新しくなっているため、中古車で購入する場合にはデザインも比べてみてほしい。
Thanks to its well-rounded nature, the 2015 BMW X5 is a top choice for a luxury crossover SUV, especially if performance is a priority.
そのバランスの良さからBMWの2015年モデルのX5はラグジュアリー・クロスオーバーSUVの選択肢でも最有力候補になるだろう。特に、パフォーマンスを最優先したい人にとってはトップチョイスになるだろう。
2015年にデビューした7人乗りミニバンのグランツアラー。こちらは全グレード3列7人乗りのみの展開である。そのサイズはX5より一回り小さい。その分、カーゴスペースや車内の居住性は狭いが、駐車はしやすく扱いやすい。特に車幅が1800mm以下にに収まっているのは、日本の駐車環境を考えると嬉しいポイントだ。
リーズナブルな価格だが、その割にはインテリアも高級感がある。またミニバンには多い騒音や揺れはかなり軽減されており、快適な乗り心地を実現している。しかし車高の高さの影響もあって高速走行時の安定性にはやや欠ける。またハンドリングという点でも、国内のミニバンと比べれば全く問題ないが、BMWのセダンやSUVと比べるとやや曖昧な印象は否めない。
まだ発売されたばかりのグランツアラーは、中古車市場では珍しい存在だろう。今販売されている中古車ならかなり状態も良く、走行距離も短いことが予想されるため、中古車で在庫を見つけたら早めにチェックしてみて欲しい。
“The BMW 2 Series Gran Tourer is for big families who think its rivals from Ford, Citroen and Volkswagen are too mainstream.”-carbuyer.co.uk
BMW2シリーズのグランツアラーは子どもがいるファミリーで、フォードやシトロエン、フォルクスワーゲンを「普通すぎる」と思う人にピッタリだろう。
新車価格に大きな差がある、X5とグランツアラー。走り、パワー、インテリア、居住性のいずれをとってもX5の方が優れており、経済性を無視できるなら新車でX5を買うのが良いだろう。BMWならではの駆け抜ける歓びを存分に味わうことができるし、雪道にも強い。
X5の新車には手が届かないが、それでも走りを重視するという人には、中古のX5を進めたい。パフォーマンスを重んじる人には、グランツアラーのやや緩いハンドリングでは満足できないだろう。X5の、快適さとスポーティーさを両立した洗練した走りを味わってほしい。
主にタウンユースで、経済性を重んじる人ならグランツアラーがぴったりだ。燃費性能も高く、また国内のミニバンとは一味違うインテリアを備えているのはポイントが高い。中古車が見つかれば、更にリーズナブルに手に入るだろう。