レクサス新型LC500レビュー:新ラグジュアリークーペ、日本では2017年春頃販売

コンセプトモデルが発表されてから4年が経過した今年、デトロイト・モーターショーで世界初披露となったラグジュアリークーペのレクサスLC500。日本での販売は2017年春頃ということであと一年あるが、その概要が明らかになった。
LC500の基本情報
- サイズ :全長4,760mm×全幅1,920mm×全高1,345mm
- エンジン:5.0リッターV型8気筒エンジン(※ハイブリッドモデルは3.5リッターV型6気筒エンジン)
- 燃 費:9.0km/L(※ハイブリッドモデルは18.0km/L)
今回レクサスから登場するのは、レクサスからはなかなか想像しにくいパワフルなクーペだ。現在レクサスから販売されているクーペはRCとその上級モデルのRC Fのみであり、このRCシリーズよりもさらにハイパフォーマンスで高級感のあるクーペとして位置づけられる。
ラグジュアリークーペとして発表されているだけあって、搭載しているエンジンは5.0リッターV型8気筒エンジンである。また、パフォーマンスも意識する一方でレクサスが誇るハイブリッドモデルも忘れてはいない。通常のLC500の燃費はそう良いものでないが、ハイブリッドタイプのLC500hに関しては18.0km/Lとスポーツクーペにしては極めて優秀な燃費である。
レクサスの次世代を担う存在の一つとして発表されたレクサスLC500は、当然ながらエクステリアもインテリアも、そして走行性能にもかなりこだわりが持たれた一台だ。価格はまだ発表されておらず、1400万円という話から数千万円という話まで様々だ。
エクステリア
レクサスの次世代を担う車らしい、大胆さ。そしてラグジュアリーカーとしての上品さ。LC500はこの二つを兼ね備えたスタイリングだ。新開発されたFRプラットフォーム、四隅のタイヤを強調するような立体構成など、アグレッシブさが目立つ一方で、横から見たその姿は何とも滑らかでエレガントである。
また、そのデザインは走行性能とも深く関連している。RC Fのサイズは全幅4,705mm×全長1,850mm×全高1,390mmであり、全幅と全長はLC500の方が大きい一方で全高はLC500の方が低いことが分かる。全高が低くなれば多少狭さを感じるだろうが、これによってより勢いのある走りが実現できる。
インテリア
コックピットは車とドライバーの一体感を作り上げるよう意識して造られており、助手席は人を包み込みながらも前方については解放感あふれる空間を目指して造られたという。また、直感的な操作に対応した次世代マルチメディアを操作系に採用するなど、最新技術の導入も見逃せない。
走行性能
- 最高出力349kW
- 最大トルク530Nm
V型8気筒エンジンの採用はもちろん、トランスミッションも新開発の10速A/Tを採用している。ボディにはアルミ素材や炭素繊維強化プラスチックを使用することで軽量化もはかった。低重心にすることや車両前後の重量配分のバランスを調整することで慣性諸元をつくり込み、鋭くも優雅さを感じる走りが実現するよう試行錯誤を重ねてきたという。
ライバルとなるか?
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