何となく手が届きにくい印象があるBMW。いずれはと思いながらも。ホンダや日産で我慢してしまっている人も多いだろう。しかし実は、価格もリーズナブルで、初心者でも扱いやすいモデルもあるのをご存知だろうか?そこで今回は、新車でも300万円台で買えるBMWをご紹介したい。
BMWのエントリーモデルである1シリーズ。2004年より発売されており、現在新車で販売されているのは2代目、2016年にフェイスリフトも受けている。エントリーグレードである118iの新車価格は税込み298万円。最近では手頃な価格のモデルも増えてきたとはいえ、スタート価格が300万円を切るのはBMWの中では1シリーズのみである。
サイズは全長4340㎜×全幅1765㎜×全高1430㎜と、日本の立体駐車場にも停められる使いやすいサイズ。車内の居住性も高く、リアシートでもそれほど窮屈さは感じなかった。また初代に比べると、インテリアの質感も大きくアップしている。
走りはやや硬めだが、それほど不快な印象はない。むしろBMWらしいスポーティーなキレを備えており、エントリーグレードながらも「ちゃんとBMWしている」のは流石である。
5人乗りミニバンのアクティブツアラーと、同じくミニバンで7人乗りのグランツアラー。5人乗りのアクティブツアラーは、エントリーグレードの218iアクティブツアラーで342万円。同じ218iのデザインラインであるLuxuryやM Sportも、税込みでも400万円未満で購入できる。また、ガソリンではなくディーゼルモデルである218dアクティブツアラーも税込み363万円と比較的リーズナブル。
7人乗りのグランツアラーの場合、価格帯はわずかながら上がり、400万円未満で買えるのはベースグレードの218iグランツアラー368万円と、同ディーゼルモデルである218d グランツアラー389万円のみ。
外見は、ミニバンといえどもBMWらしさたっぷり。丸型ツインヘッドライトや短めのフロントオーバーハングは間違いなく「BMWの顔つき」であり、また上級モデルにも負けない装備や高級感のあるインテリアも、一般的なミニバンとは一線を画している。
大きなボディの影響でハンドリングや安定性はイマイチだが、騒音や振動はかなり抑えられており、快適な乗り心地に仕上がっている。またミニバンらしく荷物スペースなど実用性は極めて高いのも嬉しい。
※2シリーズのグランツアラー、アクティブツアラーについてもっと読む
BMWのSUVで最もサイズが小さいX1も300万円台で購入できる一台。エントリーグレードのsDrive 18iなら385万円から。現在販売されているのは2015年にモデルチェンジをしたばかりの2代目である。
コンパクトSUVとはいっても、BMWの3シリーズとプラットフォームを共有しており、サイズも3シリーズに近い。国産車だとX-Trailやヴァンガードなどと近く、窮屈さはそれほど感じない。2代目になり、幅が広くなったため居住性も増したが、反面、1800mmを超えているため日本の立体駐車場を利用する時には注意が必要だ。
その走りは、基本的にはBMWらしいスポーティーな仕上がり。コーナーで左右に振られる感覚もなく、直進安定性も高い。セダンと比べても見劣りしない走りを味わうことができる。それでいて、セダンよりも視点が高いため、運転していても楽しい一台である。