アウディ新型TT(2016)試乗レビュー:3代目TTクーペ/ロードスターの走り、燃費、実力は?

Audi TT Roadster, Audi TTS Roadster
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2015年夏より販売開始となったアウディの人気スポーツカー、TTクーペ、TTロードスター、そしてTTSクーペ。販売直後にモデルの概要のみ伝えていたが、今回は試乗レビューとして改めてアウディTTについて紹介したい。

アウディTT(2016)の総評

フルモデルチェンジしたアウディTTシリーズはデザインもよりスタイリッシュになり、軽量化もされて走りが以前より軽くなり、また燃費も良くなった。ドライバーのことを思って造られているマルチメディアスクリーンも使い勝手が良い。しかしながら、スポーツカーならではのたくましいパワーとハンドリングを求めるのであれば、残念ながらその点についてはまだ課題が残っているように感じられた。

新車価格もフルモデルチェンジ前に比べて100万円ほど高くなっているので、アウディのスポーツカーにこだわりたい!という人はコストパフォーマンスも踏まえて中古での購入も選択肢として良いだろう。

評価ポイント

  • 静かで上品なインテリア
  • ドライバーのことを思って造られた、使い勝手の良いマルチメディアシステム
  • スポーツカーの中では容量が大きめのトランク
  • 四輪駆動方式採用モデルも存在

マイナスポイント

  • ハンドリングとステアリングのバランスが悪い
  • パワー面はライバル車に比べると劣っている

試乗レビューと海外評価

ベースモデルの搭載エンジンはターボチャージャー付き4気筒エンジンであり、2016年モデルのアウディTTは以前のモデルと比べても加速度が上がっていた。しかしながら、期待したほどではなかったというのが正直なところだ。もっとパワーが欲しいし、もっと力強い加速が欲しいと感じてしまった。ターボラグも顕著に感じられた。

TTSに関してはベースエンジンを改良してあり、TTに比べるともう少しばかりパワフルになる。TTもTTSも標準装備のトランスミッションは6速 Sトロニックトランスミッションである。こちらは基本的にシフトチェンジが素早いものの、マニュアルのダウンシフトでは反応が鈍いこともある。燃費は以前のモデルよりも良くなって14.7km/L(ベースモデル)だが、全体でみると4気筒エンジン搭載モデルとしては平均的な値となる。クワトロ(四輪駆動方式)採用モデルについては、悪天候であっても安定した走りを保っており、グリップ性能が十分にある。TTに関してはキレの良いハンドリングがあるものの、スポーツカーとしてはコーナーでの俊敏さが足りず、ステアリングの反応もいまいちだ。

インテリアに関してはさすがアウディだ。シンプルでありながら上品なレイアウトに一流の素材を使っている。デザインが新たになった2016年のアウディTTのキャビンは一段と優れていると感じられた。また、クーペもロードスターもスポーツカーとは思えない静けさがキャビンにあり、高速道路でも同乗者との会話を十分に楽しめる。フロントシートはデザインも良く、調整もしやすかったが、クーペの狭いリアシートは緊急時用程度にしか使えないだろう。

インテリアの装備として注目したいのがヴァーチャル・コックピットだ。ドライバーの目の前にマルティメディアやナビ情報が表示されるようになっており、中央部にあるダッシュボードスクリーンを見るという必要はなくなる。見やすく、そして何とも新鮮な気分だ。もしかすると、かえって違和感があるという人もいるかもしれないが、多くの人は面白いと感じられるだろう。

海外でも新型アウディTTの評価は賛否両論のようだ。

“The Audi TT coupe and roadster compete with luxury performance cars like the BMW 4 Series and Z4, Infiniti Q60 and Porsche Boxster, but you’d be hard-pressed to find another with the handling, technology and – at least in coupe form – everyday practicality of the Audi TT.” — Kelley Blue Book
(アウディTTクーペとロードスターはBMWの4シリーズやZ4、インフィニティのQ60、ポルシェのボクスターといったラグジュアリー・パフォーマンスカーと競える車だし、その中でもTTクーペやロードスターほどハンドリングの良さや技術力といった日常使いでの実用性があるクーペを探すのは一苦労だろう。)

“It’s a little generous to call the 2016 Audi TT a sports car. The Porsche Boxster and Cayman, BMW Z4 and M2, and Jaguar F-Type all surpass it in pure driving aggression, connection to the road, powerful speed, and good looks.” — Bloomberg
(2016年モデルのアウディTTは、スポーツカーと呼ぶには少々物足りない印象がある。ポルシェのボクスターやケイマン、BMWのZ4やM2、それにジャガーのFタイプはどれもアウディTTより走りに勢いがあり、地面に吸いついているような滑らかさがあり、パワフルなスピードがあり、そして見た目も良い。)

ライバルとなる車は?

  • ポルシェのボクスター
    アウディTTよりさらに100万円以上高くなってしまうものの、6気筒エンジンを搭載しておりパワーだけでなく加速力でもスリリングな気分を味わうことができる。鋭いハンドリングと反応の良いステアリングがより走りの勢いを感じさせてくれる。
  • メルセデス・ベンツのSLKクラス
    509万円からとアウディTTと比べても新車価格が安いSLKクラス。日本で販売されているモデルについては、搭載エンジンはターボチャージャー付き4気筒エンジンであり、パワーはTTよりも劣ってしまう。しかしながら、そのドライビング・ダイナミクスはスポーティさと快適さのバランスがとれており、キャビンも高級感がある。

画像で確認

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