BMWのX5とX6徹底比較(2016):価格や燃費、走り、サイズの違いは?
24 12月, 2015
世界的に売り上げを伸ばし続けているBMW。日本でも若年層を中心に人気が高まっており、売れ行きも好調だが、やはりちょっとばかりお値段が張るのも悩みどころ。そこで、今回は中古で現在人気のSUVをチェックしたい。
プラットフォームはX3と共通しているが、クーペの要素を取り入れているという点においてX3と大きな違いがあるX4。新車価格もX3に比べてちょうど100万円高い699万円からである。車体後方がクーペのように、しなやかなループを描いており、その分だけ車高は低く、全長が長いながらもカーゴスペースは狭くなっている。クーペのような流線形のボディにどこまで価値をおくかが判断の基準となるだろう。利便性はわずかながらにX3の方が良いが、希少価値の高さはX4の方が上を行く。
こちらもプラットフォームはX5と同様で、クーペの要素を取り入れているX6。新車価格はX5に比べると55万円ほど高い922万円からとなるが、こちらはX3とX4ほどの差がない。特徴もX4と同じで、全長がわずかにX5より長いながらも、カーゴスペースは狭くなる。また、全高もX5より低い。最近は日本でも大型SUVの人気が高まっており、X5の売れ行きも好調だが、そこに加えてさらに周りと差をつけたいと思うなら、もともと価格も高いX6なので中古で手に入れておくと良いかもしれない。
日本でも最近売れ行きの良いX5。大きさ十分、SUVらしい迫力、たくましさがある。乗っていて楽しいと感じられるBMW自慢のドライビング・ダイナミクスがあるからこそ、個人的にもおすすめしたい一台だ。このサイズを選んでも、不便さ以上の楽しさを感じられるだろう。新車価格は865万円で、現在販売されているものは700万円台のものが多いが、それも年式などによって様々である。
やはり、コンパクトな方が日本では好まれやすいのか、X3が2位にランクイン。X1ほど小さくなく、かといってX5ほど大きすぎずという絶妙なサイズ感を好む人も多いだろう。新車価格は599万円であり、やはりX4以降の700万円以上という価格に比べると、ずいぶんと落ち着く。パフォーマンスも十分として高い評価を得ている。
最終的に1位に輝いたのは、最もコンパクトなX1。2015年のBMWのSUV新車ランキングではほとんど評価されていなかったが、ここにきて、堂々の1位に選ばれた。日本ではやはり、このコンパクトなサイズと手ごろな価格が人気なのだろう。また、X1はフルモデルチェンジしたばかりであり、早くもその新型が中古市場に出回っていることもある。新型X1については車内の高さや広さも随分と改善されており、かなり好評である。
今回の中古SUVランキングでは、結果的にまだ日本でクーペタイプのX4やX6があまりメジャーになっていない、あるいは好まない人が多いこと、大きいサイズよりもコンパクトなモデルを選ぶ傾向が多いことが明確になった。価格にはかなりの開きがあるので、それぞれの車について年式や装備について確認したい。特に、BMWはオプション装備の選択肢が豊富なメーカーであることから、もとの購入者がどれだけオプションをつけていたかということもその車の価値に大きく影響する。細かく情報を確認して、購入の決断をしていただきたい。