ジャガーF-PACE(2017)試乗レビュー:360°ループの究極のSUV、その走りや燃費は?

JagFPACEDrivesCaesiumBlueFirstEdition28041613-resize-1024x683
Share this ! ! Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+

フランクフルトモーターショーで世界最大の360°ループに成功し、ギネスにも登録を認められたジャガーのF-PACE。ジャガー初のSUVということもあり、鮮烈な印象とともに大きな注目を集めた。さて、その実力は?

F-PACE(2017)の総評

まず、結論から言うと、F-PACEはラグジュアリー・コンパクトSUVの中でも極めて優れた部類に入るだろう。SUVと呼んで良いのかも若干悩むところだが、それは実用性を備えたスポーツカーであり、そしてパフォーマンス力の高いクロスオーバーでもある。そして高級感もある。まさに、ジャガーだからこそ開発することができたモデルなのかもしれない。

評価ポイント

  • スポーツカーのようなパフォーマンス性
  • 砂利道や滑りやすい道でも十分に維持できる牽引力
  • 広々としたインテリアとカーゴスペース

マイナスポイント

  • 燃費に関してはあまり優れていない

試乗レビュー

週末のドライブを楽しめる車で、かつ、日常使いにおいても十分な機能性を持つ車にする。これが、ジャガーが目指してきたイメージだった。そして、ジャガーはほぼそのイメージ通りにこのF-PACEを仕上げてきたように思う。

SUV市場がどんどん膨らむ中、これまでも多くの華やかで雰囲気のあるラグジュアリーSUVが登場してきた。例えば最近日本でも販売となったボルボのXC90、ちょっとサイズの小さなものではメルセデス・ベンツのGLCクラスなどが高いインテリアの品質を維持している車として挙げられるだろう。しかしながら、このカテゴリーにおいて、「スポーティな走り」までもを維持してきた車はほとんどない。ドライビング・ダイナミクスにこだわるBMWのXシリーズであっても、スポーツカーと勝負してしまえば比べものにならない。強いて言うならば、パフォーマンス性へのこだわりとスポーツカーにおける強みがあるポルシェの車ぐらいだろう。F-PACEは、そのポルシェのマカンに近いパフォーマンス性を持っているといえる。

ベースモデルは四輪駆動方式で2.0リッター4気筒ターボチャージャー付きエンジンを搭載する20d PURE。価格も639万円と、同じく2.0リッター4気筒エンジンを搭載するマカンのベースモデルより少し安い。最高出力は132kW、最大トルクは430Nmである。なお、4気筒エンジン搭載モデルはすべてディーゼルエンジンとなる。一方、3.0リッターV型6気筒スーパーチャージャー付きガソリンエンジンを搭載する35t R-SPORTも849万円から販売されている。こちらは最高出力250kW、最大トルク450Nmを誇る。また、0-100km/h加速に要する時間はたったの5.8秒であり、SUVとは思えない加速力を示す。それでいて、ハンドリングもぶれることがなく、F-PACEに大きな安定感を与えている。

オフロード性能を備えているところもありがたい。さすがにランドローバーのレンジローバー・スポーツほどのオフロード性能はないものの、ぬかるんだ道程度であれば何の問題もない。どのモデルも四輪駆動方式が採用されており、ちょっとした道であれば十分に対応できる。また、オプション等も使えば滑りやすい道でもよりグリップを固めにするといった、技術的な装備も搭載できる。オプションなどを上手く使えば、夜間のアドベンチャーなど、大自然を感じる旅に出かけても安心して、楽しむことができるだろう。

一つ残念なのは、燃費に関してあまり期待できないところだ。ここは、スポーツカーの欠点を引き継いでしまったかもしれない。とはいっても、スポーツカーほどは悪くないと言っておこう。ベースモデルの20d PURE(ディーゼルエンジン搭載)で15.8km/Lであり、V型6気筒ガソリンエンジン搭載の35t R-SPORTは10.1km/Lである。BMWのX5などよりもずっと加速力がある一方で、燃費はずいぶんと劣る。またポルシェのマカンはF-PACEよりさらに加速力があり、かつ、ハイブリッドタイプも存在している。コンパクトSUVの中ではあまり燃費は良くないものの、パフォーマンスと引き換えと考えれば良いかもしれない。

インテリアにおける広さは、F-PACEのもう一つの長所だろう。肘置きも十分な広さで、カーゴスペースの広さも十分だ。インテリアの印象は、全体的に上品で、ミニマリズムをほうふつとさせるかもしれない。皮革素材のシートが標準装備されていないなど、アメニティは少しばかりライバルより欠けているが、無駄がないともいえる。広さも十分でインフォテイメントシステムなども使いやすく、パフォーマンスにも優れ、価格もマカン以上の安さであるという点で、実に魅力的な一台だ。

ライバルとなる車は?

  • ポルシェのマカン
    やはり、この車がF-PACEの一番のライバルになるだろう。F-PACEより価格が高いといっても同じ600万円台であり、大きな差はない。そして、適度なオフロード性能に優れた加速力と、パフォーマンスはある意味F-PACE以上だ。都会的な印象のある大きさと独特なデザインも人気である。
  • メルセデス・ベンツのGLCクラスアウディのQ5
    マカンやF-PACEほどのパフォーマンス性はないが、より滑らかな乗り心地と、快適なインテリアが魅力。ベースモデルの価格も安いので、手に入りやすい車という意味でも多くの人に愛されそうだ。

画像で確認

jagfpacedrivesitalianracingred20drsport28041604-resize-1024x682 jagfpacedrivesitalianracingred20drsport28041618-resize-1024x682 jagfpacedrivesitalianracingred20drsport28041619-resize-1024x682 jagfpacegoodwoodfosimage24061608-resize-1024x682 jagfpacegoodwoodfosimage24061625-resize-1024x682 jagfpacegoodwoodfosimage24061627-resize-1024x682 jagfpacegoodwoodfosimage24061605-resize-1024x682

あなたにおすすめのSUV記事

Share this ! ! Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+

関連エントリー