ボルボV40(2017)レビュー:マイナーチェンジして販売開始されたV40の燃費や実力は?

今月5日より、ボルボは2017年モデルとしてマイナーチェンジを果たしたV40の販売を開始した。マイナーチェンジと言いつつ、かなりの変化を遂げたV40に注目したい。
V40(2017)の概要
- 新車価格:339-455万円
- サイズ :全長4,370mm×全幅1,800mm×全高1,440mm
- 燃 費:ガソリンエンジンで15.9-16.5km/L、ディーゼルエンジンで20.0km/L
トリムグレードは以下の通り。T3はDrive-E 1.5リッター4気筒直噴ガソリンターボエンジン(燃費16.5km/L)、D4はDrive-E 2.0リッター4気筒直噴ディーゼルターボエンジン(燃費20.0km/L)、T5はDrive-E 2.0リッター4気筒直噴ガソリンターボエンジン(燃費15.9km/L)を示す。
- V40 T3 Kinetic(339万円)
- V40 D4 Kinetic(364万円)
- V40 T3 Momentum(384万円)
- V40 D4 Momentum(409万円)
- V40 T3 Inscription(414万円)
- V40 D4 Inscription(439万円)
- V40 T5 R-Design(455万円)
また、Kinetic、Momentum、Inscription、R-Designの概要は以下の通りである。
- Kinetic
洗練された北欧のデザインを身にまといながら、十分に高い快適性と安全性を満たしたベーシックモデル。 - Momentum
ひとクラス上の洗練と快適性の追求により、上質なスカンジナビアン・デザインが味わえる上級モデル。 - Inscription
北欧が生んだデザインとクラフトマンシップの最高峰で、ラグジュアリーなドライビング体験が楽しめるハイエンドモデル。 - R-Design
磨き上げられたスタイリング、レスポンス、コントロール性。スポーツドライビングへの情熱をかき立てるパフォーマンスカー。
主な変更点
- フロントグリルを新しい、凹凸のあるグリルに変更
ボルボのロゴも新しくなっている。 - トールハンマー(T字形状のデイタイムランニングライト)の採用
今年1月に日本でも販売となったXC90に初めて採用されたLEDヘッドライトが、V40にも導入された。 - エクステリアとインテリアのカラーの追加
エクステリアのボディカラーも、インテリアのカラーも新たな色が導入された。 - トリムオプションの追加
トリムグレードに応じたオプション装備の追加がされており、安全性能に関する技術の導入は目覚ましいものがある。
新型V40の魅力
今回のボルボV40は、これまで以上に快適さと安全性能にこだわったように思える。
ドライビングダイナミクスを重視するBMWなどに比べると、走りは落ち着いており、悪く言えば、少々面白みに欠けるかもしれない。しかしながら、環境に配慮した北欧発のクリーンディーゼルなど、近年のボルボは「刺激」よりも「やさしさ」重視した傾向がある。今回も、環境への配慮とともに、安全性能と走りの快適さを重視した印象に車が仕上がっていた。ドイツ車で言うならば、アウディに近づいたところがあるかもしれない。
ボルボが「やさしさ」を追求し始めたのは、今に始まったことではないのだが、ボルボは確実にこの路線での成功を果たしているように思える。近年ボルボの売り上げは右肩上がりとなっている。ファミリー層を中心に、支持を得つつある。
※ボルボの魅力を記事で確認「ボルボのブランドを支える4つの魅力:新車販売台数が一割以上伸びているワケ」
ライバルとなる車は?
- フォルクスワーゲンのゴルフ
ドイツでも大衆車として定番となっているフォルクワーゲンのゴルフは、やはりファミリー層から高い支持を得ている。日本での販売価格も250万円弱からであり、V40より100万円近く安い。しかしながら、ゴルフシリーズにもさまざまな種類がある。パワートレイン等も考え、何を重視するか、判断基準を明確にしておきたいところだ。 - メルセデス・ベンツのAクラス
300万円を切る価格と、圧倒的なブランド力が売りのAクラス。ハッチバック式で良くも悪くもカジュアルさがあり、日本でも最近特に人気がある。色合いもデザインも、ボルボよりは都会的であり、華やかさがある。