アウディA5(2017)試乗レビュー:上品な小型ラグジュアリーカーの走り、評価は?

Audi A5 Sportback   Audi S5 Sportback
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キャビンの上品さで定評のあるアウディ。その中でもちょっとばかり贅沢をしたいという人に、アウディA5は人気の車だ。新車価格は634万円からと、安すぎず、かといってラグジュアリーカーとして高すぎない価格。さて、その実力は?

アウディA5(2017)の総評

さすが、アウディ。一流の素材を使って造りこんでいるキャビンの品質は、非常に高いものがある。また、ドライバー思いの車でもあり、フロントシートについては広さもあり、座り心地もよく、リラックスできる空間となっている。走行についても、A5ともなればクワトロシステム(四輪駆動方式)が標準搭載されており、このクワトロシステムが悪天候での安定した走行を助けてくれている

しかしながら、燃費があまり良くないことや、最新技術を搭載できていない点でライバルに差をつけられており、このセグメントで一番の車とは言えない。A4はフルモデルチェンジを経ることで世界的に高い評価を受ける車となった訳だが、A5についてもモデルチェンジによる斬新な変革が求められているといえる。

評価ポイント

  • 広く、安定性の高いフロントシート
  • 最高級のキャビンの品質

マイナスポイント

  • あまり優秀とはいえない燃費
  • 搭載技術はあまり最新のものを取り込めていない

試乗レビュー

まず、走りの評価からすると、「まずまず」といったところだ。A5の搭載エンジンはベースモデルでターボチャージャー付き4気筒エンジンであり、普段の走行には十分なパワーを発揮してくれる。そのため、パワー不足という印象までは感じられないだろう。しかし、同じセグメントのライバルと比較した時にさすが!と言えるほどの力かと聞かれれば、それは肯定し難いものがある。レクサスRCをはじめ、もっと勢いのある走りをするライバルはいる訳で、600万円以上払って購入するラグジュアリーカーとしては、無難に落ち着きすぎている印象かもしれない。さらに、燃費もクーペタイプのベースモデルで12.8-13.6km/Lと、あまり優秀でない。お金のかかる車と感じてしまう人もいるだろう。

ただ、パワー不足で維持費もかかるから二流という結論も出せない。もともとキャビンの上品さに定評を得ているA5だ。ドライバーとしても、勢いのある走りより落ち着きのある走りを求める人が多い。安定性では、キャビンの上品さとともに高い評価を得ている。A5は曲がりくねった道においても強みがあり、標準装備でクワトロシステムを搭載しているので安定感はかなり良い。

パワー不足を感じるならば上級グレードのS5を購入する手段もある。こちらであればスーパーチャージャー付きV型6気筒エンジンを搭載しており、動きも俊敏になる。0-100km/h加速に要する時間も5秒以下だ。

キャビンは、A5がデビューしてからかれこれ12年が経っている現在でも、大きな変化をしていない。それでも、A5は人々がラグジュアリーカーに対して求める上品さを保ち続けている。一流の素材で柔らかな座り心地と、アウディのキャビンは本当に褒めるべきものがある。座席はレザーシートが装備されており、フロントシートは乗り降りしやすく、長距離運転にも十分対応できる快適さがある。スポーツシートをオプションで選択すれば、さらに安定感を増す。リアシートは、多くのクーペと同様、あまり広くはなく、大人にとっては少々窮屈を感じるものだ。A5はクーペだけでなく、スポーツバックなども用意している(今回用いている写真はスポーツバック)。それでもリアシートが十分広いとは言い難いが、クーペよりは幾分楽になるだろう。

カーゴスペースは、やはり多くのクーペやコンバーチブルと同様、あまり広くない。しかしながら、A5は他のクーペなどに比べると、比較的広いスペースを持っている。あとは、リアシートの使い道を考えた方が良い。子どもも含めた家族での使用か、リアシートを倒しこんでカーゴスペースの一部として使うかをおすすめする。

キャビンで一つ残念なのは、その上品さに対して技術が追い付いていないという点だ。最近は多くの車が時代の変化に合わせて最新技術を持ち込んできているが、A5は少々時代遅れな部分がある。例えば多くの車がUSBポートを搭載しているのに対して、A5はiPodケーブルを搭載しており、使い勝手が悪い。装備は一通り確認し、ライバルと比較した方が良いだろう。

ライバルとなる車は?

  • BMWの4シリーズ
    アウディA5と同価格帯で購入できる車であり、クーペ、コンバーチブル、ハッチバックから選ぶことができる。ベースエンジンとなっている4気筒エンジンも、オプションで選択できる6気筒エンジンも、どちらも十分な力を出すことが可能だ。さらに、よりハイパフォーマンスなモデルを望むのであればM4も存在する。M4であれば、A5の上級トリムグレードとなるS5と比べても、より速く、より力強い走りをみせてくれる。4シリーズも天候に関係なくキレの良いハンドリングと滑らかな走り心地を維持してくれる。
  • メルセデス・ベンツのCクラス
    その美しいデザインと高級素材の使い方から、Cクラスはアウディと並んで「同セグメントで最も美しいキャビンの一つ」と言われてきている存在だ。クーペとセダン、どちらのモデルを選んでも、ドライバーは安定感があり、快適なドライビングポジションを見つけ出すことができるだろう。また、搭載技術についてもドライバーをアシストしてくれる機能が数多く存在しており、かなりの安心感もある。搭載エンジンはターボチャージャー付き4気筒エンジンであり、A5よりパワーもあって、かつ燃費も優秀だ。

画像で確認

Static photo, Color: Daytona Grey

Cockpit

Interior

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Static photo, Color: Daytona Grey

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