2016年度上半期外国自動車メーカー新規登録台数速報②:この上半期で人気が上昇している外車メーカーランキング

smart fortwo cabrio 2015
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前回の記事では、2016年度上半期において新規登録台数が多い海外自動車メーカーのランキングを発表した。今回は、2015年度下半期と比較して登録台数の増加が著しい自動車メーカー、つまりこの上半期で人気が上昇している主要自動車メーカーを紹介する。

第1位 スマート 前回比+3,027.7%

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全海外自動車メーカーの新規登録台数を見ても、3,000%を超える人気上昇を示しているものは、スマート以外にない

「メルセデス生まれの、シティコンパクト」のキャッチコピーを持つスマート。もちろん、まだまだ新規登録台数そのものとしては特別多い訳でなく、親玉のメルセデス・ベンツの2016年度上半期新規登録台数が約33,000台なのに対し、スマートはわずか1,968台である。総数が違うので、一概に3,000%超えをあり得ないような、爆発的な数字として見ることはできないかもしれない。しかし、それでも他に1,000%を超えるようなものもなく、圧倒的な伸び率といえる。

人気上昇の要因としては、やはり新型スマートの存在だろう。Smart Fortwo及びSmart Forfourはよりポップで利便性の高い車となった。また、2015年秋にはカブリオレモデルのカブリオが新たに発表され、スマートはオープンカーとしても楽しめるようになった。
スマートだけでなく、今回の上半期の登録台数を見ても、フィアットなどコンパクトで愛らしい見た目の車を多く販売しているメーカーは比較的売り上げが伸びている。都市型生活であまり車を使わない人、あるいはできるだけ駐車スペースを小さくおさめたい人にとってもこうしたコンパクトカーは便利であり、また個性を表現する存在にもなるので人気が高まっていると考えられる。

第2位 ジャガー 前回比+219.1%

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第2位に選ばれたのは、ジャガー。前回比だけを見ると、スマートとはあまりにも遠く離れているが、前回比で200%を超えているものもかなり少ない。

日本においてはドイツ自動車メーカーの御三家の存在感が大きく、またさらに価格帯の高いものでもポルシェがメジャーなこともあり、英国自動車ブランドのジャガーは日本であまり目立つ存在でなかった。高級車ブランドの中でも比較的販売価格が高いので、手の届きにくい存在という印象も強いかもしれない。また、販売しているモデルラインナップとしてもあまり種類が多くないので、選択肢が広くないというのも事実だ。

そんな中、今回新規登録台数が大きく伸びた要因としては、F-PACEの存在が挙げられる。今年から販売を開始したジャガー初のSUV、F-PACEはパフォーマンス能力も非常に高く、海外でもポルシェのマカンと1位を争っているほどの高評価ぶりだ。圧倒的な実力を持ち、近代的なデザインのマカンに比べると丈夫そうな印象もあり、しかしながら古っぽさも感じない。マカンと争いながら、マカンとは別の魅力を持っている点が大きな強みだろう。価格も600万円台と、まさにマカンと重ねることになる。
SUV人気はもう2年近く続いていると思われるが、その人気はまだまだ衰えるところを知らず、今後はハッチバックやミニバンといったファミリーカーの定番も、SUVにすり替わっていくかもしれない。着実に流行を取り入れ、しかもそこに十分力を注いできた結果といえる。

第3位 ジープ 前回比+140.7%

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同じくSUVで登録台数を伸ばしているのが、ジープ。まさにSUVばかりを販売しているメーカーが3位に出てきた。

ジープはあまり燃費が優れておらず、維持費がややかかるものの、高いオフロード性能を備えたたくましいSUVを取り揃えている。また、近年あまり見られない頑丈な印象のラングラーから女性にも使いやすい、愛らしさを兼ね備えたレネゲードまで幅広いSUVを扱っている。これが新しい客層を取り込んでいる大きな要因だろう。また、今年はジープ誕生75周年を記念して特別仕様の限定モデルを販売するなど、ジープファンにとっても魅力的なキャンペーンが数多く存在している。これがSUV人気の後押しに加えてまた売り上げを伸ばしたのかもしれない。

他に新規登録台数が増えているメーカーは?

意外にも多かったのが、プジョー。2015年度下半期に比べると126.8%のプラスとなっており、新規登録台数は3,592台であった。まだまだメジャーでないかもしれないが、プジョーも新たにSUVの2008を販売開始しており、コンパクトでどこかジャガーのF-PACEに似た雰囲気も人々に好まれそうな印象がある。

BMWグループは人気が高く、MINIは前回比+121.9%、BMWは前回比112.0%となっている。この両者については登録台数の総数が多いので、その中でこれだけの伸び率があったというのは大きなことといえる。首位のベンツも2位のBMWに比べて約8,000台の登録台数の差がある中で+106.1%と増加傾向にあり、さすがといったところだ。

今後はどのような車が主流になる?

2015年度下半期に比べて登録台数が多かったのは、愛らしく個性的なデザインを持つ車を取り扱うメーカー、そしてSUVに関して強みのあるメーカーだった。前者ではスマートやMINIが当てはまり、後者ではジャガーやジープ、そしてBMWやベンツも数多くのSUVを取り扱っているメーカーといえる。最近はポルシェも一番売れているのがマカンと言われ、かつてスポーツカーブランドとして地位を確立していたポルシェさえ、売り上げの中心がSUVになりつつあるのだ。下半期も、まだまだこうした傾向が出てくるだろう。

逆に、フォルクスワーゲンや、アウディは登録台数が減少傾向となっていた。フォルスワーゲンはまだ燃費不正問題が尾を引いているところもあるだろう。アウディは、他の御三家に比べて強い武器がない点やSUVの種類の問題が影響したか。ドライビング・ダイナミクスのBMWと総合力の高さのベンツ、こうした二つのメーカーに比べて、アウディは技術革新などでも少々遅れており、また現在は取り扱っているSUVの種類も少ない。

今後、どのような車が道路上に増えていくのか、引き続き注目して見ていきたい。

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