ボルボV60(2017)試乗レビュー:ボルボラインナップ中人気No.2の実力は?

Volvo V60 Cross Country
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程よい価格帯、ファミリー層での使い勝手の良さ、燃費の良さ等から日本でも人気上昇中のボルボ。その中でも、今回はボルボラインナップ中人気No.2(国内)のV60の試乗レビューを紹介する。

ボルボV60(2017)の総評

2016年モデルとは特別変化のないV60。

多くのボルボ車と同様に、V60は安全装備が充実しており、ファミリー層から高い支持を得る車となっている。しかしながら、V60は、ワゴンにしてはカーゴスペースがあまり広くない。また、リアシートもあまり広くない。そういった点では、ワゴンとして課題があると言わざるを得ない。子どもをリアシートに乗せるとしても、子どもが小中学生であるうちぐらいしか広々と使えないだろう。

走りと乗り心地は十分だ。一定のパワーと加速力があり、特に上級トリムグレードにすればそれはよく実感できる。パワーが十分ならば心配したくなるのが燃費だが、ボルボの車は燃費も良く、そういった心配もない。

加速力やパワーにもある程度こだわりつつ、それでも安全性をしっかり確保したいという人には、V60は実におすすめできる車といえる。しかしながら、人を乗せるにしても荷物を積むにしても、十分なスペースを求めるという人には、あまりおすすめできないといったところだ。

評価ポイント

  • パワーあるエンジンラインナップ
  • 燃費が良い
  • 乗り心地とハンドリングのバランスが良い

マイナスポイント

  • リアシートが狭い
  • カーゴスペースはそこまで広くない
  • インフォテイメントシステムの使い勝手があまり良くない

試乗レビュー

フロントシートに座る限り、その快適さは十分だと感じられる。長距離運転にも悠々と対応できる快適さだ。座席の細かな調節も可能であり、自分のベストポジションを見つけるのにそう時間もかからない。コーナーで思い切り回り込むとしても、サイドクッションが体を支え、姿勢が不安定になることもない。フロントシートにおける頭上と足元の広さは、おおよそだが、フォルクスワーゲンのゴルフなどと同等といったところだろう。

キャビンの広さそのものは決してそう狭くないはずなのだが、フロントシートに重点を置きすぎたのか、リアシートやカーゴスペースの広さが十分でなく、V60の最大の欠点はそこだといえる。リアシートはあくまで子どもにとって快適な席となってしまっており、大人を乗せるには幾分広さが足りない。キャビンの高級感や乗り心地の快適さについてV60は人気だが、広さという点ではスバルのレガシィ・アウトバックなどの方が、人気が高い。

結果として、V6oは「高い安全性能を求める、幼い子どもを持つ家族にとって最良な車」となっている。もちろん、単距離ならば大人も乗れる程度の広さがあり、多少狭いなりにもリアシートの位置を調節することができるようになっている。そのため、子どもたちを園や学校に降ろして職場へ行き、リアシートを後方に下げ、同僚を乗せてランチに出かけるなどといったこともできる。しかし、大人をリアシートに乗せて長距離のドライブに出かけるのはあまりおすすめできないだろう。

カーゴスペースは、SUVのXC70より少しばかり小さめの容量だ。リアシートを倒して、カーゴスペースをより広くすることも可能だ。そう聞けば、ほどほどに大きいように感じられるだろう。しかし、実はあのフィアット500Lの方が、V60よりも大容量のカーゴスペースを持っている。そう感じれば、あまりワゴンの割にはあまり広くないと分かるだろう。ただし、限られたカーゴスペースを少しでも有効に使えるよう、工夫もされている。例えばグロセリーバッグホルダーなどが、標準装備としてついている。また、犬などのペットのために、独自のセキュリティネットも装備されており、自分たちの大切な相棒や家族を快適に、また安全に守れるようになっている。この装備は、特に大型犬の飼い主にとって嬉しいものだろう。

ベースモデルは240馬力を生み出すターボチャージャー付き4気筒エンジン搭載モデルから始まり、最上級トリムグレードでは345馬力を誇るポールスター(特別限定モデル)が存在するV60。広さに関しては課題が残るV60だが、パフォーマンスに関してはワゴンを欲する人がどの程度のパワーを求めているかまでよく計算して造られているように感じる。どのモデルを選んでも、高速道路での走行、追い抜きといった点について実力不足になることはないだろう。走行モードを選択することもできるので、活発なドライブを楽しみたいのであれば、スポーツモードなどに走行モードを合わせれば良い。

次に、燃費だ。従来の考えにのっとれば、パワーのある車になればなるほど、燃費が悪くなるという印象があるだろう。しかし、V60に関してはそうでない。ターボチャージャー付き4気筒エンジンでも燃費は16.5km/L(ガソリンエンジン)であり、ディーゼルエンジンモデルを選べば20.2km/Lとなる。国産車は比較的燃費に厳しい訳だが、V60のベースモデルの燃費はスバルのレガシィ・アウトバックと同等であり、しかし、レガシィ・アウトバックに比べてパワーが上回る。燃費の点で大きなライバルとなるのは、トヨタのプリウスといったところだろう。

車そのものは滑らかな乗り心地とキレの良いハンドリングを優先させており、その実力を十分に発揮している。V60の評価すべき点は、この乗り心地とハンドリングのバランスを絶妙に保っているところだろう。コーナではスポーティな小回りをし、高速道路では快適なクルーザーになる。スポーツセダンほどの実力はないものの、多くのワゴンと比べれば、圧倒的に運転する楽しみが大きい車といえる。

販売価格は標準的なV60ワゴンのベースモデルで454万円から、クロスカントリーのV60が499万円からである。

画像で確認

Volvo V60 Cross Country Volvo V60 Cross Country - model year 2016 Volvo V60 Cross Country

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