メルセデス・ベンツ新型SLクラス(2015)試乗レビュー:フェイスリフト前、最後の出来は?
14 10月, 2015
2017年は随分と前から世界的な注目を集めていたレクサスLC500をはじめ、新型の投入やフルモデルチェンジが多く存在する。
SUV改革が始まって2年ほどが経過するベンツだが、昨年にはすでにコンセプトカーとしてGLCクーペの存在があった。
「クーペSUV」という発想からGLCクーペとGLEクーペの開発に取り組んできたベンツが、ついにクーペSUVの販売にこぎつけた。GLCとホイールベースはそのままに、ルーフを短めに、そしてリアを切り込むようなラインにすることでクーペらしさを出している。
走りの実力等はまだ分からないものの、エンジンもガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、そしてPHEVと選択肢が広く、走りと燃費のバランスを考えた選択ができそうだ。
コンセプトカーとしての発表が5年近く前にあり、ようやく販売となるレクサスLC500。
LSがフラッグシップセダンであるならば、今回販売となるLC500はフラッグシップクーペである。ボディサイズや燃費、搭載エンジンなどの情報はすでに明確になっており、これまでパワー不足を言われ続けたレクサスが打ち出す5.0リッターV型8気筒エンジンを搭載するかなりハイパワーなクーペであることが分かっている。また、レクサスが得意としているハイブリッドモデルも存在しており、通常のLC500の燃費が9.0km/Lなのに対し、ハイブリッドモデルはフラッグシップクーペにして18.0km/Lという燃費の良さを持つことも判明している。
価格はまだ分かっていないものの、1,500万円程度という予測などもある。
こちらはマイナーチェンジとなる、レクサスRC。
LC500が販売となるこれまで、レクサスから販売されている唯一のクーペがこのRCであった。そこで言われたのが、「品はあるがパワーで劣る」という課題。今回はサスペンションなどの変更があり、コーナーでのパフォーマンスを向上させている他、エクステリアについてもよりスポーティなスタイリングに若干ではあるが変更があるようだ。
こちらはすでに世界各国で販売されているものが日本でも販売開始になるというもの。
フルモデルチェンジを経て、デザインはエアロダイナミックな雰囲気が加わり、エンジンではダウンサイジングターボの投入などもされている。とはいえ、これまでに販売されているのはセダンやクーペタイプのものであり、一番人気のタイプRは海外でも来年春ごろの販売開始となる。
今回はセダンタイプにおいても居住性を向上とよりスポーティな印象を目指してシートのポジショニング低めにしている他、安全面でもセーフティパッケージの内容を充実させている。
レクサスLC500やGLCクーペにハイブリッドモデルが存在するように、最近はスポーツカーにも環境への配慮などが考えられるようになってきた。
そんな中、昨年のフランクフルトモーターショーで発表されたのが、ポルシェのMission Eである。ポルシェから登場しているこのコンセプトカーは、EVでありながら600馬力以上のパワーを生み出すという信じがたい存在である。また、EVで課題となりやすい充電時間についても、わずか15分程度の充電で400km以上走行するというので、これもまた驚きだ。なお、フル充電すれば約500km走行するという。
EVと聞くと心配になる加速力も、0-100km/h加速に要する時間はわずか3.5秒程度といわれるので、ポルシェの実力はそのままに、しかし環境にはしっかり配慮された車となっている。
実際の販売がいつ頃になるのかはまだ分かっていないが、もう数年すれば、PHEVやEVの競争は激化してくることが予想される。販売が実に楽しみな一台だ。