メルセデス・ベンツGLE(2017)試乗レビュー:ラグジュアリーミッドサイズSUVとしての価値は?

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900万円近くという比較的高い販売課価格のGLE。日本ではまだあまり多く見られないが、果たしてその実力は?

メルセデス・ベンツGLE(2017)の総評

ベンツのSUV改革によりGLEがデビューしてから今年はまだ2年目だが、GLEそのものはかつて人気を誇ったMクラスの生まれ変わりである。安くはない買い物であるものの、ライバルとなる車に比べればその価格も特別高いものでなく、むしろ少々安いぐらいかもしれない。

これでパフォーマンスやキャビンの印象が良ければ言うことなしなのだが、そうではない。もちろん、インテリアの高級感も良く、エンジンとしてもラインナップの中にはAMGモデルも含めてパワフルなものもある。例えば、GLEは乗り心地こそ良いがハンドリングの質を上げようと思う場合には余分にお金を払わなければいけない。また、ガソリンの消耗を防ぐためについているストップ・スタートシステムはいびつな音がするなど滑らかな印象がない。乗り心地に快適さを求められても、スポーティさはない。

スポーティさ以上に快適な走りを求めるSUVを求めるのであれば、GLEは候補にすべき一台だろう。基本的に滑らかで安定した走りをするGLEは、乗り手に快適なカーライフを与えてくれる。しかしながら、もしあなたがスポーティな走りを求めるのであれば、このストップ・スタートシステムも含めて少々物足りなさを感じることだろう。

評価ポイント

  • パワフルなエンジンラインナップ
  • 高級感のあるキャビン
  • GLEクーペにはない、広さのあるカーゴスペース

マイナスポイント

  • ドタドタした印象のエンジンシステム

試乗レビュー

日本で販売しているベンツGLEは5種類。海外ではプラグインハイブリッドモデルも存在いているが、日本ではベースとなるディーゼルエンジンモデルのGLE350dが3種類(ベースモデル、本革仕様モデル、Sportsモデル)とAMGモデルが2種類(AMG GLE 43,63 4MATIC)存在する。ベースモデルのGLE350dでもターボチャージャー付きV型6気筒エンジンを搭載しており、302馬力のパワーを誇るので、日常使いには十分である。

AMG GLE43はツインターボチャージャー付きV型6気筒エンジンを搭載しており、より強い加速力を持っている。さらに、AMG GLE63はターボチャージャー付きV型8気筒エンジンを搭載しており、550馬力のハイパワーな車となる。海外ではプラグインハイブリッドのGLE550eが販売されているが、日本では現在まだは売になっていない。この車は3.0リッターツインターボチャージャー付きV型6気筒エンジンと電力モーターを搭載しており、これでも436馬力というパワーを生み出す。

ここまでで、GLEにはなかなかハイパワーなモデルがそろっていることが分かったと思うが、気になるのは燃費だろう。燃費はあまり良いと言えない。ベースモデルのGLE350dで12.9km/Lであり、最も燃費の良さが見込めないAMG GLE63は7.4km/Lである

ミッドサイズのラグジュアリーSUVの中には、BMWのX5テスラのモデルXなど、快適さよりもスポーティさを優先する車が存在する。一方で、GLEは乗り心地を重視しており、遠出をする際のクルーザーとしての価値が高い。しかしながら、オフロード性能はあまり高くないので、凹凸の多い道になると滑らかな走行は持続できず、快適さを失ってしまう。ハンドリングもあまりスポーティさがないが、コーナーなどでも安心感を覚えるものとなっている。

キャビンは広く、リアシートについてもある程度十分な余裕がある。また、カーゴスペースはこのセグメントの中では標準を上回る容量を持っている。リアシートは、標準的な背の高さの大人であれば特に問題ないが、背の高い人物になると多少窮屈さを感じるかもしれない。なお、GLEの中で販売されているGLEクーペについてはルーフラインが低くなっており、カーゴスペースの容量も小さくなっているが、SUVタイプであれば問題ない。

ミッドサイズSUVともなると、快適さ以上にスポーティな走りを求める人も多くなるので好みは分かれる。多くのモデルの特徴を考慮した上で比較・検討したいところだ。

ライバルとなる車は?

  • BMWのX5
    BMWのSUVラインナップの中でも基本的には最大サイズとなるX5は、GLEに比べてスポーティさが目立つものとなっている。サスペンションはかため、ハンドリングはより鋭いというのが主な特徴だろう。エンジンのラインナップもGLEと同じく豊富である。
  • アウディのQ7
    3.0リッタースーパーチャージドV型6気筒エンジンを搭載しているQ7はその強い加速力が魅力である。また、燃費も程々に良い。そしてインテリアの品質の高さはアウディならではのものである。標準装備にしても、ベンツにないものを多く持っており、贅沢な印象のある車となっている。

画像で確認

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