2017年にモデルチェンジ/新発売となる注目高級車・輸入車!~SUV前編~
27 12月, 2016
37.2-40.8km/Lと極めて優れた燃費性能を持ってデビューしたトヨタの新型プリウス。先日販売開始となったC-HRとはプラットフォームを共有する兄弟分のような存在であり、TNGA第一号の車でもある。デビュー2年目、今年は何か変更点があったのか。
2年目のプリウスには、特に大きな変更点がなかった。しかし、特別仕様車として安全性能システムをたっぷり搭載したプリウスS(Safety Plus)が販売されている他、来年には新型プリウスPHVも販売となる。新たなモデルの投入などについては今後もチェックしていきたいところだ。
燃費を第一に考える人にとって、プリウスは他の多くの車を圧倒する存在だろう。キャビンの広さも十分であり、ある程度までは背の高い人にも対応できる。カーゴスペースも広い。走りのパワフルさは一流でないものの、日常使いで快適なカーライフを求める人にとって、その滑らかな走りは心地よいものだろう。
まず、キャビンは快適な空間となっている。
プリウスのキャビンに備えられている装備はユニークなデザインをしているが、安っぽさはない。どれも表面の部分は上質な素材で覆われており、造りも丈夫である。ただし、ラグジュアリーカーというレベルの高級感があるかと言われれば、そこまでではない。程々に上質、という程度である。それでも、ベースモデルと上級グレードモデルとの差額は70万円ほどあるが、フロントシートに温熱ヒーターが装着される他、運転席も8段階と細やかな調節が可能となり、座席の素材なども異なってくるので、エントリーレベルのラグジュアリーカーを購入しようか考えている人であれば、プリウスの上級グレードのモデルを選ぶと良いかもしれない。
フロントシートは十分なスペースがあり、長距離運転も快適である。リアシートについては、頭上は余裕があるものの、足元は平均的とい程度である。背の高い人がリアシートに乗る場合、単距離であれば問題ないと思われるが、長距離のドライブとなる場合は少々しんどく感じられるだろう。チャイルドシートのコネクターはリアシート用に二つ存在する。
背の高さに対しては対応が不十分になってしまうかもしれないが、静音性の高さは実に感動させられる。走行時の音もほとんどなく、キャビンは静かであり、隣前後で会話を楽しむには何の問題もない。
ベースモデルでもオーディオシステムをコントロールするためのタッチスクリーンがあり、上級グレードになるとベースモデルより大きめの、6.1インチのタッチスクリーンが搭載されている。この大きいタッチスクリーンではトヨタ独自のアプリを使用することができるが、そのためにはスマートフォンにアプリをインストールして連携させる必要がある。これがかえってややこしい印象もあるが、インフォテイメントシステムそのものの使い方は直感的で使いやすい。
カーゴスペースは十分な広さがあり、フォルクスワーゲンのゴルフをはじめとする全コンパクトカーを考えても、このプリウスのカーゴスペースの容量に勝てる車はほとんどないだろう。
次に、パフォーマンスだ。ベースのプリウスは1.8リッター4気筒エンジンと二つの電力モーターをエネルギー源としており、121馬力のパワーを生み出すことができる。トランスミッションは電気式無段変速機が搭載されている。パワーは一流でないものの、都市部で走行するにも、高速道路などでの追い抜きも、多くの人にとっては満足できるものだろう。先代のプリウスはやや鈍さの目立つ車に感じられたが、新型プリウスは生き生きとした走りもできる。特別スポーティでもないが、コーナーなどでは落ち着きのある走りに安心感を覚える。快適で滑らかな走り心地は乗っている人間にとっても心地よい。
燃費については昨年のデビューですっかり有名になっているが、ベースモデルで40.8km/L、上級グレードでも37.2km/Lと極めて優秀である。価格はベースモデルで243万円ほどからである。
ライバルとなるのは、やはり以下の2台か。